アフタヌーンティー文化で知られるように、紅茶を語るうえで欠かせない国イギリス。
でもその何百年もの歴史の中で、飲まれていたのは実はインドやスリランカ、中国など他国の紅茶。
紅茶の名門ブランドと知られるFortnum&masonやHR.Higgins、Harrodsの紅茶もまた他国の紅茶を輸入して、イギリスでブレンドしたものでした。
紅茶の国イギリスですが、実はイギリス産紅茶は存在しなかったのですね。
そんなイギリスの紅茶事情に革命が起こったのはごく最近のこと。
イギリス南西部のコーンウォールはトゥルローにあるTregothnan Estate(トレゴスナン茶園)にて、
2005年 初のイギリス国産紅茶トレゴスナンティーが誕生しました。
『tregothnan』とはコーンウォールの言葉で「丘の上の領主の家」という意味だそうで、14世紀からボスコーウェン伯一族によって守られており、現在も領地内のお城にお住まいです。
トレゴスナンティーはその広大な敷地の小さなプライベートガーデンにある、この美しいドアの向こうで生まれました。
茶の木が育つには様々な環境条件が必要で、太陽があまり射さないイギリスでは育たないというのが通説でしたが、当時のヘッドガーデナーであるジョナサン・ジョーンズ氏が「ダージリンに似ている気候と土壌を持つこの土地は茶の木が育つのに向いている」「(茶の木と同じ種の)カメリアが育つのだから茶の木も育つはず」と着想を得たことにより、一気に開発が進みます。試行錯誤を繰り返し、摘めるまで育てることに成功しました。
イギリス初の国産紅茶トレゴスナンティー
その味わいはというと、ダージリンに似た爽やかな香気と繊細さを持っており、とても美味しいです。
収穫量が少ないため、大変希少かつ高価。
日本ではまだ出回っていません。
そんな美味しくて貴重な紅茶を皆様に楽しんでいただけるようにただいま準備中です。
➡2018年7月 入荷いたしました!